多様な食品摂取

「1日30品目、多様な食品をバランスよく食べましょう」
多くの日本人が、日々耳にしている言葉です。好き嫌いは良くない事とされ、栄養のバランスが取りにくい人は、ドリンクやサプリメントなどで補っていたりします。お菓子などにも栄養素の名前が入っていたりするので、それで補った気になっている人もいるでしょう。

多様な食品摂取

ところが、米国テキサス大学ヒューストン健康科学センターから、多様な食事、つまりなるべく多くの種類の食品を食べることは、食事の質を低下させ、代謝的健康を悪くするかもしれないとの報告がありました。
食事の多様性と5年後のウエスト長の変化、10年後の2型糖尿病の罹患率を比較した研究では、食品数(1週間に食べた食品の種類)と均等性(各々の食品のカロリー配分)を評価したところ、5年後のウエスト長も10年後の糖尿病も関係が見られなかったというのです。

その研究により導きだされた結果は、「現代の食生活においては、『いろいろなものを適度に食べよう』は『健康に良い少数の食品を食べよう』よりも悪い」という予期しなかったものでした。

結局のところ、世の中で言われている食事摂取基準の多くは、その時その時に導きだされた一側面でしかありません。しかも、それぞれの食品に対する人々の反応には大きな違いがないことを前提に作られています。しかし現実には、まだまだ解明されていないことが多く存在し、食品に対する身体の反応にも個体差があるため、何が身体に良く何が身体に悪いのかは、特定出来るものではないのです。

現状を維持することが病気に対する最大の予防です。自分の身体は日々自分で感じ、変化を感じた時にはすぐに(食)生活を見直してみるなど、常識だけにとらわれない予防を心がけていきましょう。